熱中症は、筋肉に障害が起こることでけいれんが起こったり、脳の血流が滞るとめまいが起きたり、胃や腸の水分が減ると吐き気や腹痛が起きたりと症状は様々です。熱中症は症状の重さに応じてⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度に分類されます。

ーⅠ度（軽度）ー
・脱水症状がメインで発熱は深刻ではない
・脳の水分不足によるめまいや立ち眩み
・胃腸の水分不足による食欲低下、吐き気、腹痛
・筋肉の水分が奪われるとつったり、痛みが走ったり、こむら返りが起きる

ーⅡ度（中等度）ー
・体温の急上昇
・血流の滞りにより脳に十分な酸素と栄養が届かず頭痛、吐き気、嘔吐
・吐き気どまり＝Ⅰ度　　吐き気に加え嘔吐＝Ⅱ度
・血流の滞りにより全身の細胞が酸素と栄養不足に陥り倦怠感を感じる

ーⅢ度（重度）ー
・体温は40度近くに達する
・脳、筋肉、その他の臓器や器官も著しく損傷
・意識障害、けいれん、血圧低下
・適切な治療を受けない、または治療が遅れると多臓器不全により死亡することもある

ー救急車を呼ぶ場合ー
高体温や大量の発汗、めまいや頭痛等の症状があり呼びかけに応じない
＊危険な状態なので迅速な対応が必要

ー医療機関を受診する場合ー
水分を自分で摂取できない、水分と塩分を補給しても症状が改善されない場合は速やかに
受診が必要


熱中症は、適切な処置がされ症状が完全に改善されないとぶり返しや後から更に重い症状が出る場合があります。少し休んで多少症状が良くなったからと無理をしたり、大丈夫だろうと過信することは危険ですので十分に注意が必要です。