2024-07-23
睡眠の重要性
近年、睡眠の重要性が労働においてもメンタルヘルスや健康面だけでなくパフォーマンスに関して重要視されています。睡眠の重要性についてまとめてみましたのでご覧ください。
『睡眠の役割』
・心身の疲労回復
・情報処理と記憶の定着
・ストレス解消
・肌のターンオーバー促進
・肥満防止
・パフォーマンス向上
6-8時間の睡眠が理想的ですが、「睡眠の質」も重要であり、「寝始めから3時間の睡眠の質」が最も重要です。
『注意すべき怖い事実』
ー「睡眠休養感」が低いほど死亡リスクが高まるー
目覚めたときに体が休まったと感じる「睡眠休養感」が重要です。アメリカで行われた調査では、40-64歳の働き盛り世代では睡眠時間が5時間半未満で「睡眠休養感」が低いほど死亡リスクが高まったという結果があります。
【改善・対策】
就寝間際に夕食を摂ったり、朝食を抜く習慣をやめることで大幅に完全されます。
ー肥満リスク増加、学力低下ー
子どもについての研究結果では、睡眠時間が不足すると肥満リスクが高まり、学業成績の低下が報告されています。
【改善・対策】
生活習慣に注意し、小学生から高校生までは1日1時間以上体を動かすことが大切です。また、ゲームやスマートフォン利用時間は2時間以下が推奨されています。
ー世界的にも少ない日本人の睡眠時間ー
OECD(経済協力開発機構)による2021年の調査結果では、日本人の平均睡眠時間は7時間22分でした。これは、各国平均の8時間28分より1時間以上短く、33か国中最も短いものでした。睡眠時間が短いことによって健康寿命を短くしたり、幸福度の低下の要因となります。
【改善・対策】
自分の健康や幸せのために睡眠時間の確保を意識することが大切です。良質な睡眠において重要なのは、「寝始めてから3時間の睡眠の質」です。ただ3時間寝れば良いのではなく、成人では6-7時間の睡眠は必ず必要であり、まとまった睡眠時間の確保が大切です。
ー「寝始め3時間の睡眠の質」をあげるためのポイントー
≪朝≫
・深呼吸を数回する程度の短時間でもよいので日光を浴びる
≪日中≫
・適度な運動を午後から夕方までの間に行う
(夜、寝る前は軽めのストレッチが効果的)
≪夜≫
・夕食と飲酒は睡眠の2‐3時間前までに済ませる
・入浴は就寝の1時間前までに行い、40度以下のぬるめのお湯に15-20分程度浸かる
・お気に入りのパジャマに着替える等、「自分なりの入眠儀式(ルーティン)」を毎日行うことで気持ちが切り替わり入眠しやすくなる
≪昼寝≫
・正午から15時の間に15-30分程度が推奨される
※ソファー等リクライニングできる場所や机の上に伏せる等、体を完全に横にしないことが理想的
※体を完全に横にして長時間の昼寝をすると夜の睡眠に影響を及ぼしたり、昼寝から覚めた後、活動パフォーマンスか落ちてしまう可能性がある
≪寝る前のスマホ利用≫
・完全に控えるのは難しいとしたうえで、設定を夜間モードにしたり、ブルーライトカットシートを張るなど出来るだけ画面の照明を落として使用する
・視聴内容はリラックスできるコンテンツ等が望ましい
睡眠の質や時間の確保が健康や活動パフォーマンスだけでなく幸福度にも大きく関係していることは日本人としてはあまり馴染みのないことではないでしょうか。また、世界基準でも睡眠時間が短く、幸福度が低いことも驚きでした。忙しいからこそ、意識して習慣を見直す事が重要だと言えるでしょう。